小規模企業共済

基本的な節税対策を考える

今週のテーマは「小規模企業共済」です。5回に分けて書いていきます。

税理士事務所が提案する基本的な節税対策の一つですね。初めて聞いたという方は是非検討してください。

【1】メリット

資金を積み立てているのに、その積み立てた分だけ所得控除となるため、税金が減ります。具体的には、年間50万円積み立てたら、所得の少ない方でもその年の税金が約7.5万円減り、多い方なら約27.5万円減ります(平成28年現在)。もちろん税金を納めていないなら戻りません。

これだけ聞くと「おいしい」だけですね。

【2】デメリット

その積み立てた資金を使うためには条件があります。満期時や解約時には税金を支払う場合があります。

せっかく積み立てても必要な時に使えないと意味がないですね。またどれくらい税負担があるのでしょうか。税負担の計算は人によってかなり違うので、後程書きます。

【3】具体的な仕組み

経済産業省所管の独立行政法人が運営しています。

目的は個人事業主、小さな会社役員のための退職金積立です。名目上ということもあるでしょうが、実際そのとおりです。

掛金は上限があって、最大で年間84万円です。月々1,000円からでも始められます。初回は振込、2回目以降は口座振替で支払います。支払いのタイミングは毎月、半年ごと、1年ごとが選べます。

加入されるなら、商工会や銀行の窓口などで取り扱っていることが多いので、問い合わせてみてください。

次回、資金を使うための条件は何か、満期時や解約時の税負担はどれくらいかを書きます。

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